225 戦記

225先物の データと建玉、相場雑感。

4/8 夕方 週末回顧と4/11からの相場展望。米金利動向の織り込み。

トレイダーズの金利織り込み記事。

金利上昇、しかし本邦BK株下落、、の違和感記事

 

 

■ 記事


明日の戦略-後場プラス転換も27000円には届かず、来週は個別重視の様相が強まるか
                           17:21 配信  トレーダズweb


 8日の日経平均は3日ぶり反発。終値は97円高の26985円。米国株高を受けて寄り付きから3桁の上昇となり、開始直後には上げ幅を300円近くまで拡大。しかし、すぐに上値が重くなって失速すると、節目の27000円もあっさり割り込んでマイナス圏に沈んだ。下げ幅を3桁に広げたところでは切り返したものの、安値圏で前場を終了。一方、後場は前引けから水準を切り上げて始まると、早々にプラス圏に浮上した。持ち直した後は前日終値近辺での小動きが長く続いたが、取引終盤にまとまった買いが入り、後場の高値圏で取引を終えた。

 

 東証プライムの売買代金は概算で3兆1000億円。業種別では精密機器、情報・通信、石油・石炭などが上昇した一方、輸送用機器、倉庫・運輸、ゴム製品などが下落した。上方修正と増配を発表したブックオフグループホールディングスが後場急伸。反面、上期決算が失望を誘ったUSEN-NEXT HOLDINGSが急落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり959/値下がり823。NTTが4%を超える上昇。TOPIXの浮動株比率見直しに伴い、買い需要が見込まれるとの見方が市場ではあった。自己株取得および消却を発表したニコンが7%を超える上昇。米国の物色がやや保守的であったことから、第一三共や武田など薬品株に資金が向かった。上方修正を発表したSHIFTが、商いを集めて15%近い上昇。証券会社のリポートを材料に、ココナラやケアネットがストップ高まで買い進まれた。

 

 一方、浮動株比率見直しで売り需要が発生するとみられたトヨタ三菱商事が大幅安。決算が市場の期待に届かなかったセブン&アイが3%を超える下落となった。乃村工芸社やイオンFS、インテリックスなども決算を材料に大幅安。米国ではグロース株の値動きがやや甘かったことから、TDK、SCREEN、太陽誘電などハイテク株の多くが軟調。直近で人気化していたウェルスナビやランサーズが、手じまい売りに押されて急落した。

 

 今週は米国の長期金利上昇への警戒が強まった週となったが、これを追い風にできるはずの三菱UFJや三井住友など銀行株は週間では下落している。ただ下げただけでなく、強く買われるような場面もなかった。これが逆風となるレーザーテックや東京エレクトロンなどハイテク株がかなり弱かった、すなわち金利に強く反応したことを鑑みると、やや意外感がある。このことは、米国の金融政策の織り込みが十分進み、目先の金利の上昇余地が限られていることを示唆している可能性がある。マーケットが金利に敏感となる局面では、売られる側のグロース株の反応がどうしてもクローズアップされるが、買われる側の反応に関しても注意を払っておきたい。

 


【来週の見通し】


 方向感に欠ける展開か。米国の金融引き締めへの警戒はくすぶり続けるだろう。米国では消費者物価指数、生産者物価指数、小売売上高など注目度の高い指標の発表が多い。また、14日にはECB理事会があり、内容次第ではグローバルで長期金利が上昇する展開も想定される。ただ、市場は今週、5月FOMCでの金融引き締め強化を相当程度織り込んだ。

米国では週半ばから金融株を中心に決算発表が出始める。金融株には金利上昇は追い風となるため、負の側面ばかりがクローズアップされた今週とは、若干雰囲気も変わってくると思われる。国内でも小売などを中心に決算発表が多数出てくる。個別の注目度が高まることで、金利上昇への警戒はやや薄まる、ただ、楽観的にもなれず、指数の水準は大きく変化しないといった週になると予想する。

 


【今週を振り返る】


 軟調となった。4日から東証の市場再編がスタートしたが、ご祝儀的な買いは限られた。前半は大型株の動きが鈍く、小型グロース株に資金が向かった。しかし、ハト派とみられていたFRBのブレイナード理事がインフレ抑制を急ぐ姿勢を示したこと、3月FOMC議事録でもFRBタカ派姿勢が確認されたことなどから、米国の長期金利が急上昇。一転してグロース株を嫌う傾向が強まった。グロース株以外にも警戒売りが広がり、日経平均は6日、7日と連日で大幅安。週末値で27000円を割り込んだ。日経平均は週間では約680円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。

 


【来週の予定】
 国内では、3月工作機械受注、地域経済報告さくらレポート)(4/11)、3月企業物価指数(4/12)、2月機械受注(4/13)などがある。

 

 

 企業決算では、コスモス薬品、ローソン、高島屋、ローツェ、ライフコーポ、Sansan、コーナン商事、技研製、タマホーム、アークランド、コジマ、ライク、北興化、進和、トランザクショ、カネ美食品、インタアクション(4/11)、東宝、Jフロント、イズミ、ビックカメラ、竹内製作、ニッケ、パルGHD、ハローズ、ケーヨースタジオアリス、CSP、東京個別、アレンザHD、エコス、ライトオン、イートアンドH、ボードルア、ヤマザワ、シグマ光機、MORESCO、エヌピーシー、トライステージ、WACUL、シイエヌエス(4/12)、ABCマート、マネフォワード、吉野家HD、サイゼリヤコメダアダストリアプレナス、大黒天、リテールPT、コシダカHD、歌舞伎、アイドマHD、ウイングアーク、PRTIMES、AIT、TSIHD、チヨダ、オキサイド、モリト、プラズマ、ピックルス、ラクトJPN、イージェイHD、セラク、ビーウィズ、アステナHD、明光ネット、カンセキ、前沢工、オオバ、フロイント、トレファク、チームスピリト、インタファクトリ、エルテス、エムビーエス、スタジオアタオ、SERIOHD、ワンプラ(4/13)、ファーストリテイ、ベイカレント、良品計画、ウエストHD、ディップ、松竹、クリレスHD、アークス、ベルク、S Foods、パソナG、IDOM、ドトル日レス、リンガハット、ベクトル、TKP、日本国土、松屋、ダイト、ヨンドシーHD、メディアドゥ、SFP、三栄建築、古野電、ビザスク、北の達人、わらべや、バロック、MrMaxHD、Enjin、UUUM、大庄、RPA、グッドパチ、Gunosy、霞ヶ関キャ、サーバーワクス、テラスカイ、バリュエンスH、串カツ田中、ココナラ、佐鳥電機アオキスーパーアスタリスク、ウォンテッドリ、ティアンドエス、住江織、ヨシムラフード、サイエンスアーツ、ユーピーアール、ロコンド、シンメンテHD、サインポスト、タキヒヨー天満屋ス、AFC-HD、Bエンジニア、メタリアル、Jフロンティア(4/14)、日置電(4/15)などが発表を予定している。

 

 海外の経済指標の発表やイベントでは、中国3月消費者物価指数、中国3月生産者物価指数(4/11)、独4月ZEW景況感指数、米3月消費者物価指数、米2月財政収支、米10年国債入札(4/12)、中国3月貿易収支、米3月生産者物価指数(4/13)、ECB定例理事会(ラガルド総裁記者会見)、米3月小売売上高(4/14)、米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米3月鉱工業生産、米2月対米証券投資(4/15)などがある。

 

 米企業の決算では、JPモルガン・チェースデルタ航空(4/13)、ゴールドマン・サックスモルガン・スタンレーシティグループウェルズ・ファーゴ、ユナイテッドヘルス・グループ(4/14)などが発表を予定している。

 

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