225 戦記

225先物の データと建玉、相場雑感。

10/10 からの相場展望 強い雇用統計通過ダウ買戻し 今日・休日相場は戻らず

11月利上げを恐れていた米国相場が 

利上げ確実になると反発

 

 

225先物週末ナイトは 21400弱まで反発

一旦はあく抜けしたか?と思ったが

本日休日相場前場10時は もとの 30990あたりで推移

 

 

松井は31000 ほぼ元値で埋め

kabucom-31300 はナイトでは一時収益状態

 

 

■ 記事

来週の相場で注目すべき3つのポイント:米PPI・CPI、米FOMC議事録、ファストリ決算
10/7 18:00 配信


■株式相場見通し

予想レンジ:上限31800円-下限30500円

 

来週の東京株式市場は一進一退か。日経平均は今週までの3週連続安による合計の下げ幅が2538円にも至っていることから、引き続き短期的な底入れを意識した買いが下値を支える構図に期待したい。


週末に発表された米9月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比33.6万人増と市場予想(17万人増)を大幅に上回ったうえ、8月分は18.7万人増から22.7万人増へと大きく上方修正された。一方、失業率は3.8%と、改善するとの市場予想(3.7%)に反して8月から横ばいにとどまった。また、平均時給は前年同月比+4.2%と8月(+4.3%)と同じ伸びを想定していた市場予想を下回った。モメンタムを示す前月比も+0.2%と市場予想(+0.3%)を下回っている。

雇用者数の大幅な伸びが続いていることはたしかに金融引き締めの長期化を懸念させる。ただ一方で、緩やかながら平均時給の鈍化傾向が続いていることは、今週の米ADP雇用統計の下振れや米ISM製造業景況指数の価格項目の低下、ISM非製造業景況指数の新規受注の低下などとあわせてインフレ収束に向けた期待を繋ぐことになろう。

 

雇用統計の発表直後に売りが先行した米国株も、一時急伸した米長期金利が伸び悩むに伴い買い戻され、ナスダック指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は大幅に反発している。週明け9日の米国市場でも買いが続くかが気掛かりだが、9日の米国市場が大幅な下落にならなければ、連休明けの東京株式市場でも買い戻しが強まりそうだ。

一方、週末に決算を発表した安川電機<6506>の株価反応が気掛かりだ。6-8月期営業利益は市場予想を上回ったが、受注高は前年同期比および前四半期比でともに減少。また、同社社長は決算会見で中国の経済状況について「消費に非常に陰りが見える」と発言。さらに、電気自動車(EV)などへの投資の堅調さは大きく変わらないものの、「成長をけん引する裾野の広がりを持った投資が本当に復調するのか懸念している」などとも発言したという。10月下旬から本格化していく製造業決算の前哨戦とされるだけに、経営者から先行きを懸念するコメントが出たことは株式市場にネガティブに作用しそうだ。

他方、来週は国内で小売企業を中心に6-8月期企業決算の発表が佳境を迎える。株式市場の先行き不透明感が強まるなか、景気動向との連動性の高い外需系企業よりは、ディフェンシブ性の高い小売りなどの内需系企業の方が選好されやすいとみられ、これら小売企業の決算と株価反応に注目したい。

 

米国では11日に9月卸売物価指数(PPI)と連邦公開市場委員会FOMC)議事録(9月開催)が、12日には9月消費者物価指数(CPI)が発表される。FOMC議事録はタカ派な内容が想定され、株価の重しになりそうだ。一方、米PPIは食品・エネルギーを除いたコア指数が前月比+0.2%と8月(+0.2%)から横ばいも、総合は前月比+0.3%と8月(+0.7%)から大きく鈍化する見込み。米CPIもコア指数は前月比+0.3%と8月(+0.3%)から横ばいも、総合は+0.3%と8月(+0.6%)から鈍化する予想だ。また、コアCPIは前年同月比では+4.1%と8月(+4.3%)から鈍化する予想となっている。市場予想並みの結果にとどまれば、金利ピークアウト感が台頭し、株式市場の追い風になりそうだ。ただし、企業の決算シーズンや日米の金融政策イベントが近く控えていることを踏まえれば、株式の買い戻しは短命に終わる可能性も高い。

 


■為替市場見通し

来週のドル・円は伸び悩みか。日米金利差拡大が予想されているものの、米インフレ率の鈍化や日本の為替介入の可能性は残されているため、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。10月31日-11月1日に開催される次回連邦公開市場委員会FOMC)に向け、米連邦準備制度理事会FRB)のメンバーからインフレ抑止に前向きな見解が相次いでいる。市場は年内あと1回の利上げを予想し、長期金利は騰勢を保っている。

一方、日本銀行による緩和政策修正の思惑は後退、将来的なマイナス金利解除の可能性は消えていないものの、米ドルを含めた主要通貨に対する円売りが続いている。ただ、来週発表の米インフレ指標は伸びの鈍化が予想されている。9月消費者物価指数(CPI)はコア指数を含め前回を下回り、ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率も弱い内容なら金利高・ドル高は抑制されよう。

10月3日の海外市場でドル・円は11カ月ぶりに150円を上抜けたが、その直後の円急伸で一時大きく下げた。為替介入は行われていないもようだが、リスク選好的なドル買いには慎重になりやすいだろう。


■来週の注目スケジュール

10月9日(月):日・株式市場は祝日のため休場(スポーツの日)、米・バー連邦準備制度理事会(FRB)副議長が講演、米・ダラス連銀総裁が講演、米・ジェファーソンFRB副議長が講演、モロッコ国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会(15日まで)、など

10月10日(火):日・景気ウォッチャー調査(9月)、米・アトランタ連銀総裁が講演、米・ウォラーFRB理事が講演、米・ミネアポリス連銀総裁がタウンホール・ミーティングに参加、米・サンフランシスコ連銀総裁が講演、IMFが世界経済見通し(WEO)公表、など

10月11日(水):日・工作機械受注(9月)、米・生産者物価コア指数(9月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月19-20日会合分)、米・ボウマンFRB理事が講演、米・アトランタ連銀総裁が講演、米・下院議長選の予定、など

10月12日(木):日・国内企業物価指数(9月)、日・コア機械受注(8月)、日・決算発表⇒ファストリ、7&iHD、米・消費者物価コア指数(9月)、米・財政収支(9月)、米・アトランタ連銀総裁が会議で歓迎のあいさつ、など

10月13日(金):中・消費者物価指数(9月)、中・貿易収支(9月)、米・ミシガン大学消費者信頼感指数速報(10月)、米・フィラデルフィア連銀総裁が講演、米・決算発表⇒JPモルガンウェルズ・ファーゴブラックロックシティグループ、など


《YN》

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