225 戦記

225先物の データと建玉、相場雑感。

大発会からの相場展望  ISM ADP 雇用統計など

■記事

 

株式週間展望=外部環境厳しく年初も様子見か
                       12/30 17:16 配信

 

日経平均の予想レンジ 2万5500-2万6500円

 

 2022年の日本株相場が名実ともに終幕した。日経平均株価終値は2万6094万円と前年比では4年ぶりの下落となる2697円(9%)安。最終週も前週比140円安とさえない商状での締めくくりだった。インフレと米国の金融政策をめぐり、23年も全般的に様子見色の強い出足となる可能性がある。


押し目待ちスタンス、小型に期待>

 

 今週は序盤に切り返す動きを見せた日経平均だが、2万6620円をピークに軟化すると、そのまま騰勢が戻らずに5日移動平均線を下回る水準に押しとどめられた。海外勢の参加者は少なく、終盤は手じまいアルゴリズムの売りに支配されたような展開。今後の世界景気の悪化への不安を背景に、優良銘柄にも買いが集まりにくい。

 

 年が明ける来週も、外部環境は改善しにくそうだ。海外勢が復帰する点は期待材料だが、方向感は日本の正月休み中の米国株の値動き次第だろう。経済面では中国の新型コロナウイルスの感染爆発により、春節旧正月、23年は1月21-27日)のインバウンド(訪日外国人観光客)効果も見込みにくくなった。

 

 株式市場では、1月下旬からスタートする企業決算における業績予想の下方修正リスクを織り込む動きが続いている。早晩一巡すると思われるものの、その後も買い戻し以上の勢いは出ないかもしれない。FRB米連邦準備制度理事会)による利上げが停止する時期が見通せるようになった半面、利下げに転じるタイミングはまだ計りづらいためだ。

 

 そうした中、来週(4-6日)は値動きの軽い小型株に個人投資家の資金が集まりやすくなる可能性がある。また、暦年ベースのプレーヤーによるリバランスが活発化することで、ポジション調整の売りが膨らむことも想定される。特に、業績の信頼度がより高く、22年に好パフォーマンスを上げた銘柄については、押し目待ちのスタンスで臨みたい。


 日経平均の予想レンジは2万5500-2万6500円。重要な経済指標も多く、大きな株価反応につながる展開にも備えておきたい。中国で1月3日に12月財新製造業PMI(購買担当者指数)が発表され、4日は米国で12月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数と11月JOLT求人件数、さらには12月開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の公表を控える。5日は米12月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、6日は米12月雇用統計と同ISM非製造業景況指数が続く。

 

提供:モーニングスター