225 戦記

225先物の データと建玉、相場雑感。

尾身会長「一般論」発言記事。

 

  尾身会長発言のニュースがあった。 分かりやすい。

 

 

■ 記事の前に、、ウィキペディアによる尾身氏略歴


尾身氏は団塊の末。高校時代のアメリカ留学から戻ると東大紛争で入学試験中止だったので慶応の法科に進む。


慶応に在学中、内村鑑三の長男・精神科医の著書に感銘を受け、地域医療に尽くすべく、自治医大に1期生として再受験・入学。


卒業後、東京エリア離島などで地域医療にかかわった後、厚生省技官。

 

世界保健機関に転じ、西太平洋エリアで感染症対策に尽力。
同地域のポリオ撲滅に成功。


日本に帰国後は各種厚生機関の会長を歴任。

 

 

■  印象

 

つねづね由緒ある貧乏神の御本尊みたいだな。
うさんくさいなー、と思っていたが


  厚生ブローカーである。

 

2年ほど前の日経新聞の尾身氏紹介記事に、

 かつての同級生だったっけ?の談話で


 

 「いつも議論の中心にいて、みんなの意見をうまくまとめた。」

 


と、あって  納得。

 

 

 

下の紹介記事でも、基本的な不安を煽るだけで

それぞれの担当者に予算と身分を振り分けていらっしゃるように見える。


そして、具体異的に取るべき、数字の入った疫学的な指針はまったく述べていない。

つまり縦割り行政マンとして、他人の(実務担当者の)エリアには踏み込まない!

 

騒ぎの拡声器として、各方面の援護射撃をしているように見える。

こと、患者がオールジャパンで1000人台の本邦では。

 


■  おまたせしました、記事です

 


  五輪開催に警鐘を鳴らした尾身茂会長の真摯な発言を勝手に翻訳してみた


                            2021/06/06 16:05


 東京五輪の開催是非については日々侃々諤々の議論が交わされている。

   コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 

 * * *


「今の状況で(五輪を)やるというのは、普通はないわけですよね、このパンデミックで」


 6月2日の衆議院厚生労働委員会で、政府分科会の尾身茂会長の口から驚きの発言がありました。いや、多くの人が思っていることではあります。ただ、これまで慎重に言葉を選びつつ、政府を補佐する役目を辛抱強く果たしてきた尾身会長がそこまで踏み込んで言ったことで、日本中に緊張感が走ったと言えるでしょう。

 

 翌3日の参議院厚生労働委員会でも、同様の発言で警鐘を鳴らしました。もちろん、脅すだけでなく「それでもやるとしたら」と仮定した上で、何をする必要があるかを提言しています。別の委員会でも「(スタジアム以外の感染リスクは)東京だけではなく全国のほうが、はるかに大きい」と指摘しました。

 
 このまま政府に遠慮し続けるのは、感染症対策や公衆衛生の世界的リーダーとしてのプライドが許さなかったのでしょうか。じつに毅然とした態度でした。ただ、尾身会長としては立場上もキャラクター的にも、あんまりぶっちゃけた言い方はできません。発言をじっくり検証してみると、隅々まで大人の節度と配慮が行き届いています。

 

 たとえば「やるということであれば」と前置きして、「オーガナイザー(主催者)の責任として、開催の規模をできるだけ小さくして、管理の態勢をできるだけ強化するというのは、私はオリンピックを主催する人の義務だと」と述べたくだり。遠回しに「ぜんぜんできてないしできる見込みもないのに、まさか本当にやるつもりじゃないよね」と、呆れつつ厳しく批判しています。深読みかもしれませんが、そうとしか聞こえません。

 
 たぶん尾身先生は、オリンピックをやりたくて仕方ない国会議員や関係者に向けて、もっとストレートに、もっとガツンと言ってやりたいはず。僭越かつ大きなお世話ではありますが、尾身先生の無念を果たすべく(?)、国会での発言から立場上の配慮と品位と知性を抜き取って、わかりやすい表現に「翻訳」させていただきましょう。

 

「本来はパンデミック(世界的大流行)でやることが普通ではない。それをやろうとしているわけで、やるのなら強い覚悟でやってもらう必要がある」(尾身先生)

 

→【コロナの感染を押さえられてもいないのに、オリンピックをやるなんて、お前ら正気か。その首の上についてるのは何だ? スイカか? やれば感染が広がって、何百人か何千人かはわからないけど、死ななくていい人が死ぬんだぜ。それだけの強い覚悟があって、やるって言ってるんだろうな。まあ、覚悟なんてあるわけないか】

 

 重ねて申し上げますが、これは勝手に想像力を働かせた上での「翻訳」であり、尾身先生はこんなことは言ってません。失礼ついでに、さらに続けましょう。

 

「そもそも、今回のオリンピック、こういう状況のなかで、いったい何のためにやるのか。目的ですよね。そういうことが、ちょっと明らかになってないので。このことを私はしっかりと明言することが、実は人々の協力を得られるかどうかという、ひじょうに重要な観点だと思うので」(尾身先生)

 

→【一般の国民がコロナでこんなに苦労してるのに、よくまあオリンピックなんて、やるつもりになるもんだ。どうせ利権や保身のためなんだろ。お前らのインチキと無能っぷりはもうバレてるんだから、誰も協力なんかしないよ。っていうか、みんなも協力なんてしなくていいよ。ここまでナメたことされてさ】

 

 もう一度申し上げますが、勝手な想像です。尾身先生は逆立ちしても、こんな下品な言い方はしません。せっかくのなので、もう少し続けます。

 

「開催すれば国内の感染や医療の状況に必ず何らかの影響を起こす。(中略)選手のリスクは低いと思う。しかし、ジャーナリストやスポンサー、政府要人ら大会関係者の管理はそう簡単ではない」(尾身先生)

 

→【ひどいことになるのは、誰が考えたってわかりそうなもんじゃねえか。だいたい、どうでもいいのがわんさかやってきて、そいつらが勝手なことをし始めたら、もうお手上げだぜ。ちゃんと管理できるわけないよな。検査にせよワクチンにせよ、この1年以上のコロナ対策は一貫してグダグダの行き当たりばったりだったんだから】

 

 かなりの意訳ではありますが、尾身先生の心の声の一端かもしれない部分を代弁してみました。さて、尾身先生の発言を受けて、近ごろどんどん声の張りや眼の光が失われつつある菅義偉首相は、どうコメントしたか。

 

「まず感染対策をしっかりと講じて、安全安心な大会にしたい。平和の祭典、一流のアスリートが東京に集まって、スポーツの力で世界に発信していく。さらに、さまざまな壁を乗り越える努力をしている。そうした努力をしっかりと、世界に向けて発信していく」

 うーん、これほど空疎な言葉は、なかなか聞けません。今や「安心安全」という四文字熟語は、もっとも無意味な言葉になりました。この期に及んで「したい」と言われても、不安がふくらむいっぽうです。壁の正体や乗り越える意味も示されないまま、ひたすら努力を強いられている光景は、世界に向けて日本のダメさ以外の何かを発信できるでしょうか。

 
 JOC山下泰裕会長や組織委員会橋本聖子会長のコメントも、「安心安全な大会ができると確信している」とか「人々のつながりや絆の再生に貢献」とか、負けず劣らず空疎な内容でした。空疎さを競うオリンピック競技があったら、間違いなく金銀銅を独占です。

 

 開会式まで、とうとう50日を切りました。ここから先、どんなドラマが待っているのでしょうか。何がどうなるのがハッピーエンドなのかは、よくわかりませんけど。

 

 

 

尾身氏の発言は太字にした。

 

それぞれの末尾に

「つまり現場に潤沢な割り増し予算がなければ取り返しのつかないことになる。」

 

と、補足を入れても概ね違和感はない。

 

さすが、プロ行政広報マンって感じだ。